2月27日 アブラチャン

クスノキ科 クロモジ属

落葉低木になります。

春まだ浅き、と表現されるような、多くの木々が冬の眠りにあるころ、アブラチャンはひっそりと小さな淡黄緑色の花をつけま

す。

あまり目立たない花が多くの人々に好まれるのは、ほかに先がけた地道な努力をよしとする人生観にも通じるからでしょうか。

実と樹皮から油を採って灯油にしてきた歴史もあり、人々と深いつながりのあった樹木です。

東北以北では輪かんじきなどの道具にも用いられました。

別名ヂシャと呼ばれ、ヂシャの花が咲いたら農作業のはじめといった、自然の暦にしている地方もあります。

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